ネットワーク機器が故障し交換した際や更改の際に、通信ができなくなる事象が発生することがあります。よくよく考えれば初歩的なものですが、緊急時はよく忘れがちになりますので、備忘として残しておきます。
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PCやネットワーク機器を交換した際には、その機器に搭載されているNICのMACアドレスが変わります。
通常は結線・電源ONした際にNICからGratuitous ARPを送出するため、周辺のレイヤ3以上の機器のARPテーブルが更新され、問題なく通信ができます。
しかしながら、一部の機器ではGratuitous ARPを送出しないものがあるため、周辺機器のARPテーブルが更新されずに、送信先のIPアドレスに対応するMACアドレスが存在せず、不通となってしまう場合があります。
この場合の対応策としては、周辺機器のARPテーブルをクリアする、もしくは交換後の機器からping等の通信を行います。このようにすることで、ARPテーブル上のMACアドレスが交換後の機器のものに更新されます。
ただし、ARPテーブルクリアと通信がバッティングすると、通信遅延もしくは通信断となる場合があるので、影響を見極めて行いましょう。
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