Cisco機器を初期化する方法

Cisco機器が故障した際に別用途で使用していた機器をあてがう場合、設定を初期化してバックアップしておいたconfigを流し込んで復旧することになります。

その際に役立つCisco機器で設定を工場出荷状態に戻す方法です。

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まずCisco機器のconfigには、NVRAM上に保存され電源がOFFになっても消去されない「startup-config」と、電源がONになった時にstartup-configからロードされ、各動作のもとになる「running-config」があります。
その他にvlan設定をした場合は、vlan.datというファイルに保存されています。

そのため工場出荷状態に戻す場合、startup-configのほかに、vlan.datの削除も忘れずに行う必要があります。

vlan.datの有無を確認するには「show flash:」を実行します。

Switch#show flash:
Directory of flash:/

1 -rw- 4414921 c2960-lanbase-mz.122-25.FX.bin
2 -rw- 616 vlan.dat

64016384 bytes total (59600847 bytes free)

上記のように「vlan.dat」が表示されれば、削除する必要があります。

次に、本題の工場出荷状態に戻すコマンドは以下の3つです。
(各項目実行後、確認文言が表示されるのでEnterを押下します。)

erase startup-config
→NVLAMに保存されているstartup-configを削除する

delete flash:vlan.dat
→vlan.datを削除する

reload
→リロードして初期状態のconfigをrunning-configとしてロードする

これらを実行すると、

Switch#erase startup-config
Erasing the nvram filesystem will remove all configuration files! Continue? [confirm]
[OK]
Erase of nvram: complete
%SYS-7-NV_BLOCK_INIT: Initialized the geometry of nvram
Switch#delete flash:vlan.dat
Delete filename [vlan.dat]?
Delete flash:/vlan.dat? [confirm]

Switch#reload
Proceed with reload? [confirm]
%SYS-5-RELOAD: Reload requested by console. Reload Reason: Reload Command.

となります。

 

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